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SPOTLIGHT ON… A DESIGN HISTORY
by Ariana Martin

こちらでは、イギリスのパターンデザイナーAriana Martin(アリアナ・マーティン)が注目する20世紀のデザイナーや作品へスポットライトを当ててご紹介いたします。
多角的な視点でテキスタイルデザインを学んだのち、ブライトン大学のデザイン史修士課程にて1930年代のホームファブリックを研究していたアリアナ・マーティン。さまざまな博物館のアーカイブにあるテキスタイル見本帳をパラパラとめくるうち、アール・デコと1930年代のモダニズムの世界にどんどん深く入り込んでいったのだそうです。陽気でタイムレスな彼女のコレクションは、そんな歴史の中のパターンやプリントへの深い造詣に基づき生み出されています。
イギリスのアーツ・アンド・クラフツにはじまり、日本では民藝運動、そしてアール・デコやモダニズムへ。手仕事か機械化か、有名か無名か、装飾か機能か。当時のデザイナーたちは、時代が大きく揺れ動くなかで、それぞれアプローチは異なっていても「日常を美で満たすとは何か」を問い続けていました。
そして、アリアナがとくに影響を受けているのが、エドワード・マックナイト・コーファーやアシュリー・ハヴィンデン、マリオン・ドーン、ルース・リーブスといった戦間期のデザイナーたちです。1920〜30年代のイギリスやアメリカで、彼らはアール・デコやモダニズムの洗練された感性を、テキスタイルやグラフィックとして人々の暮らしの中へ届けました。高い手仕事の理想を受け継ぎつつも、その美学を一部の富裕層のためだけではなく、人々の生活に馴染むデザインとして広げていく方法を模索していました。
時代や手法というものさしは大きく異なっていても、暮らしの中の美しさをまっすぐに見つめて、すくい取ろうとしたデザイナーたちの根底は、今の私たちとも深く通ずるのではないでしょうか。
豊かさとは?美しさとは?
アリアナの目線で、貴重な資料とともにひも解くデザインの歴史。時代を超えて私たちの心に染み入る作り手たちの物語をお届けします。
読んだあとは、身のまわりのものが、さらに愛おしく見えるかもしれません。
01
MORTON SUNDOUR FABRICS
時代を超えて色あせないもの。モートン・サンダーの物語
02
ASHLEY HAVINDEN
アシュリー・ハヴィンデンが描いた躍動するデザイン
03
WIENER WERKSTÄTTE TEXTILES
純粋に、美しいものを求めて。ウィーン工房のテキスタイル
04
WIENER WERKSTÄTTE CHRISTMAS CARDS
ウィーン工房のクリスマスカード

Ariana Martin(アリアナ・マーティン)
英国シェフィールドを拠点とするパターンデザイナー。
ポップな色、みずみずしく大胆な柄、生命力溢れるモチーフ。見る人の心を温めてくれる陽気でタイムレスなパターンは、1920〜40年代のアール・デコやテキスタイル、グラフィックなど、今も時代を超えて愛される20世紀前半のデザイナーや作品への深い研究を基に生み出されています。
彼女が大きく影響を受けているのが、戦間期のグラフィックデザイナー、エドワード・マックナイト・コーファーとアシュリー・ハヴィンデンによる限られた色彩と遊び心のあるイメージだといいます。また、マリオン・ドーンやルース・リーブスといった女性テキスタイルデザイナーからも。歴史のはざまで往々にして見過ごされてきた素晴らしいデザイナーたちや作品は、アリアナによって再解釈され、ひと匙のエッセンスとして彼女の作品の中へ溶け込んでいます。
ロンドンのV&A(ヴィクトリア&アルバート)博物館ミュージアムショップをはじめ、英国内外でその陽気なコレクションを目にすることができます。