ミシマ社 建築と利他
¥1,980 (税込)

――はじめにより――
この数年、利他について考えてきました。
その中で痛感したのは、自分以外の存在を自分の思うとおりにコントロールしようとしているときには、利他は起動しないということでした。
(中略)
堀部安嗣さんという建築家は、「沿う」ことの達人です。
建築家は、自己のオリジナリティを打ち出す傾向が強いように思いますが、堀部さんはそのような「自力」を極力抑制しようとしているように見えます。
――――――
堀部さんが掲げていらっしゃる「パッシブデザイン」は、その土地の形状や光、風、土壌、土地の歴史、そこに暮らす生き物や空気の流れなど、今ここに「あるもの」を活かして、あるべき建築の形を整えていくという考え方です。

心から安らげる住まいって、どんな場所だろう。利他の本質は、「料理」や「建築」など、日々の暮らしの中にこそあるのでは?本書の話題は建築を中心に進みますが、領域を超えた普遍的な話につながっていくのも面白く、読みながらお二人の対話に参加している気分になれる一冊です。
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著者 堀部安嗣
著者 中島岳志
1975年大阪生まれ。大阪外国語大学卒業。京都大学大学院博士課程修了。北海道大学大学院准教授を経て、東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。専攻は南アジア地域研究、近代日本政治思想。2005年、『中村屋のボース』で大佛次郎論壇賞、アジア・太平洋賞大賞受賞。著書に『パール判事』『朝日平吾の鬱屈』『保守のヒント』『秋葉原事件』『「リベラル保守」宣言』『血盟団事件』『岩波茂雄』『アジア主義』『下中彌三郎』『保守と立憲』『親鸞と日本主義』『保守と大東亜戦争』、共著に『現代の超克』などがある。
装丁 鈴木千佳子
-Made in Japan
発行:ミシマ社
発売日:2025.5.20
ISBN:9784911226193
ページ数:168 p
判型:四六判並製




「いのち」と響き合う「住まい」へ。
土、光、風、生き物たち、歴史、記憶… その土地に「あるもの」が活きる設計は、いかにして可能か。
近代の「建築」を未来に向け更新する、対話の記録です。