手仕事から生まれた日本の新しいプロダクトManu Mobiles-マニュモビールズ-は、丁寧につくられたものを社会が受け入れる土壌をつくりたいと願う今井淳二郎氏により2008年に立ち上げられました。

「消費されていくものではなくずっと愛され続けるものを」と考えた結果、紙と糸だけが残ったといいます。Manuは”手”の意。その名のとおり、カッティング以外の全工程が全て人の手によるものです。

 

 

1930年代に“動く彫刻”としてデンマークで誕生しその後北欧の家庭に広まったモビール。これに日本人の視点から新しい解釈を加えたものが日本生まれのモビールManu Mobilesです。

材料は紙と糸だけ。

モチーフの表現に印刷は一切用いず、カットした何枚もの紙を手作業で貼り合わせる独自の手法でつくられています。紙を何枚も貼り合わせたモビールは、木製に見紛うほどの重厚感。さらに、紙と紙の間に糸を挟んで連結点を隠すことでモチーフが宙に浮かんでいるように見え、まるで絵本の世界にいるような感覚にさせてくれます。

 

 

モビールを通じて経済、文化、社会への良い循環をつくることを目指すManu Mobilesは、現在4つの福祉施設と連携し多くの部分に障がいのある方が携わっています。

カットされた紙をぴったりと貼り合わせるのは大変難しく根気のいる作業です。「これをぴったりと合わせないと気が済まない」という、そういった職人的な気質に目を向けてモビールがつくられています。

また、2017年には福祉を通じて社会のはたらき方をデザインする取り組みGood Job! Award2017を受賞しています。
https://goodjobproject.com/

 

 

人の行き来などで生じるわずかな気流をとらえてゆっくりと回るManu Mobilesのモビール。そんなさりげなくも温かいモビールの存在が、誰の心にも小さな幸せをもたらしてくれることと思います。