1899年(明治32年)創業の隈本コマは、現在の隈本知伸氏で6代目となる福岡県八女市にある老舗のこま屋です。
福岡県の40代以上の男性なら誰もが幼い頃手にしたであろう鉄芯を使った木製のこま。この「博多こま」「八女こま」を作っている会社は現在、隈本コマただ1社となりました。このままではこま文化が無くなると感じた隈本氏は「新しいものづくりを通してこまに目を向けてもらおう」と考え、120年にわたる歴史の中で培ってきたこま作り技術をベースにして、子どもたちが「遊べて」「学べて」「考える」ことができる知育玩具を作り始めました。

子どもたちは遊びの中から、さまざまなことを学びます。
例えばこま遊びをしたことのある子どもなら、他の子よりも長くこまを回したいもの。「どうしたら長く回せるか」を考えます。こま回しが上手な子に聞いてみたり、真似をしたり、自らいろいろ試したり。そんなことを繰り返しながらみるみるうちに上達していくのです。自ら考え課題解決にチャレンジしていくこと。それは社会に出ていく子どもたちにとって、とても大切なことです。
そんな大切な遊びの道具が、子どもにとって心地良いものであるために。隈本コマの職人は手作業で木を研磨し何度も何度も手触りを確認します。どんなに高性能の機械が登場しても材料となる木は硬さなどが1つ1つ違います。そのため最後には人の手の感覚が必要で、丸みや質感など、温かみのあるおもちゃに仕上がるよう心を込めて作っています。

使用している木材は、自分たちの目の届く範囲で生産されたものを仕入れたいとの想いから木工所がある九州で育ったものを選んでいます。八女市産のスギやヒノキをはじめ、信頼のおける八女の製材所からどこの地域で切りだされたかが分かる「出荷証明書」の取れる木材を仕入れており、それが安心・安全の証となっています。そして何よりも、地元の森林を守っていくために九州産を使いたいと隈本氏は言います。

九州の木から生まれた、自然で優しいおもちゃをお楽しみください。