WATANABE PILE

今日をやわらかくする一枚。
穏やかな瀬戸内の海のように、日々をそっと包み込んでくれるとっておきのタオル。
日本有数の国産タオル産地・愛媛県今治。
県北東部に位置し瀬戸内の美しい田島美を眺めることができるこの地は、温暖な気候と豊かな水に恵まれ、タオルに関わる工場が点在する国産タオルの一大産地です。
タオルづくりにおいて重要となるのが「水」。豊かな水源を抱える今治の中でも街の中心を流れる蒼社川の水は不純物の少ない軟水で、晒しや染めの際糸に柔らかさを与えてれくれるためタオル製造にとても適しているのだといいます。
そんな今治の地で1963年の創業時よりタオルと真摯に向き合ってきた渡辺パイル織物。素材となる綿にとことんこだわり、使う人の日常に寄り添う上質なタオルやテキスタイルを提案されています。
「織りやすいタオルではなく、使って気持ちの良いタオルを。」
使う人の暮らしを想像するところから始まる渡辺パイルのものづくり。タオルづくりは、世界中で栽培されている綿の特徴からイメージするタオルに最適な綿を選ぶところから始まります。
今治タオル最大の特徴は、抜群の吸水性。
5秒以内に完全に吸水できるかをテストする5秒ルールをはじめ、厳しい品質基準で保証されたタオルのみが今治タオルのブランドマークをつけることができます。
「まだ世にないタオルをつくりたい」
初代から受け継がれる情熱的なクラフトマンシップは、今もタオルづくりの工程ひとつひとつに息づいています。
糸の原料となるのは世界中で栽培されている綿(わた)です。
アメリカのスーピマコットンやインドのタージマハール、ウズベキスタンのサマルカンドなど。渡辺パイルでは、綿にとことんこだわり、世界中の綿の特徴を理解した上で時には実際に現地へ赴き、農場の空気・人・環境を感じながらイメージするタオルに最適な綿を選んでいます。そして、その地に根付いた綿それぞれの良さを最大限活かす方法で糸を紡ぎます。
素材で勝負したいからこそ、タオルの名前には綿の名前そのままを。使用する綿や加工方法により肌あたりが驚くほど異なります。
糸を紡ぎ、染め、タオルを織る。
一枚のタオルが出来上がるまでには、渡辺パイルで行う「織り」の他に、産地内の関連工場での撚糸・晒し・染め・耳縫いヘム縫い・ネーム付けなどたくさんの工程を経ています。そして、その優しい風合いや色合いは、人の技術だけではなく、今治の豊かな自然の恵みからも紡がれています。
「まいにち、なんども、使うものにこそ、日常をちょっと良くする力がある。」
そう信じて今日も丁寧に織られるタオル。
まるで穏やかにすべてを包み込んでくれる瀬戸内の海のように、ご家族皆さまの毎日を、そっと包み、やわらかくしてくれる。そんな優しさ溢れるタオルが揃います。