PLYWOOD laboratory

PLYWOOD laboratoryは、1936年創業の歴史ある北海道の合板メーカー滝澤ベニヤが2つのデザインスタジオと共に2016年にスタートした、合板プロダクトのファクトリーブランドです。
独自に開発された素材「Paper-Wood」はカラフルな再生紙と北海道産の木材を貼り合わせたまったく新しい合板。すべすべとした触り心地と、塗装などの後加工では決して得られない奥行きある表情を持っており、断面に現れるストライプは今までに見たことのない繊細な美しさを纏っています。
環境に優しい色再生紙を木単板のあいだに挟んで生まれた全く新しい素材「Paper-Wood」。
2010年の Good Design Award を始め、素材・製品ともにこれまで様々な賞を受賞。現在までに数多のデザイナーや建築家たちのプロジェクトにも使用されているほか、MoMAやイギリスのV&A博物館、シンガポールのレッドドットデザインミュージアムなどへの納入実績もあり世界中にファンを持っています。
PLYWOOD laboratoryでは、この「Paper-Wood」を主な素材とし、日本有数の家具の産地である北海道・旭川の自社工場で北海道産の木材にこだわり人の手による丁寧なものづくりを行っています。
滝澤ベニヤさんは、日本で数少ない、丸太から単板(原木を薄くスライスした板)へと自社で加工している稀有なメーカーです。
ほとんどの合板メーカーが海外から単板で購入している中、北海道産木材へこだわり、木材の長所と短所を知り尽くした上で上手に利用活用し、森林と暮らしの間をつなぐ高品質なものづくりをされています。
原材料として使用する木材(白樺やシラ、シナなどの広葉樹)の仕入は、木の葉が落ちたあとの11月〜12月ごろよりスタート。4月〜5月までに1年分の丸太を仕入し、夏場の温度管理も徹底されています。
丸太は、ロータリーレースという機械で大根のように桂むきして単板となります。
その後は人の手で、単板に糊を付け、貼り合わせ。
1枚ずつ重なりがないか、ごみが入っていないかをチェックしながら単板と再生紙を手作業で重ね、プレス機に入れる時もゴミ・重なりを再度チェックしてから冷圧プレス機→熱圧プレス機で本接着、美しい「Paper-Wood」が完成します。
木口面に穴などがないよう単板1枚1枚をしっかりと検品して補修をしているため、切った断面の美しはため息もの。ずっと眺めていたくなる素晴らしい魅力を持っています。
他の材料にはない魅力的な表情と、北海道の中で材料生産と加工が完結している産地のポテンシャル。日本発、他に類を見ないブランドです。