TYPOGRAPHUS  

という名前の小さな昆虫がいます。

 

その虫は森に住んでいて、樹皮の下に細いトンネル状の巣を掘って暮らしており、その巣が欧文の筆記スタイルに見えることからその名がつけられました。

由緒あるフランスはブザンソン美術学校在学時より活版印刷の魅力の虜になっていたCedric CHAUVELOT氏は、この小さな昆虫を自身のブランドであるLe typographe-ル・タイポグラフ-のエンブレムに据えて2009年ブリュッセルに小さな活版印刷のアトリエを開きました。

 

 

創業時から一貫して印刷・断裁・糊付け・折り等の全工程をベルギーのアトリエにて手作業で行っており、それぞれの紙の質感や特性を活かし遊び心のある製品を世に送り出しています。

 

 

彼らの紙製品の魅力は、なんといっても活版印刷。活版ならではの凹凸や紙の質感は触れてこそ楽しめるもので、フランス人デザイナーによる繊細で細部までこだわったデザインと色の組み合わせが織りなすハーモニーはため息ものです。

 

 

 

 

ハイデルベルグ活版印刷機1台とセドリック氏たった一人で始めたアトリエですが、現在では活版印刷機6台にスタッフ16人で稼動中。アトリエの印刷スペースには800もの活版の引き出しがあります。

 

 

文具メーカーの範疇にとどまらず、確固たる世界観をもったメゾンとして自らを位置づけ毎シーズン新しいコレクションを発表し文具業界に新風を吹き込んでいます。